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写真撮影の光-方向や質をコントロール

写真撮影において、光は非常に重要な要素の一つです。
光の当たり方や質によって、写真の雰囲気や印象が大きく変わります。

電球やストロボなど人工的な光だけで撮影する場合は、被写体を配置してから調整することができます。
しかし窓から入ってくる自然光で撮る場合は光の向きを変更することができません。

構図やレイアウトを決める前に、まずは光を確認することが重要になってきます。

光の方向

被写体に対してどの方向から光が当たっているかによって、写真の陰影や立体感が大きく変化します。

順光

被写体の正面から光が当たる状態。
被写体を明るく照らし出し、鮮明な写真になります。

しかし影ができないために、立体感のないのっぺりとした印象になってしまいます。

逆光

被写体の後ろから光が当たる状態。
被写体がシルエットになりはっきりと映らない分、幻想的な雰囲気の写真になります。

サイド光

被写体の横から光が当たる状態。
被写体に陰影を作り出し、立体感のある写真になります。

半逆行

斜め後ろから光が当たる状態。
立体感も出つつ、陰影の差が弱くなり全体的にやわらかい写真になります。

サイト光と半逆光の違いは分かりにくいですが、半逆光の方が左側のはちみつの容器の光の反射がなくなっています。

そして右側もうっすらと明るくなり、木のスプーンの影が弱くなっているのが分かると思います。

光の質

光の質もまた、写真の雰囲気を大きく左右します。

硬い光

直接的な光で影が濃く、コントラストが強い写真になります。
晴れた日の太陽光などがこれに当たります。

柔らかい光

拡散した光で、影が薄く、優しい雰囲気の写真になります。
曇りの日の光や、カーテン越しに窓から光が入る室内光などがこれに当たります。

季節

太陽光は季節によって、その角度や強さが大きく変化します。
季節によって太陽の高さが異なるため、光の質や影の出方が大きく変わってきます。

夏の太陽は高く、光が直接的に強く照りつけます。
そのため影が短く、コントラストのはっきりとした写真になります。

冬の太陽は低く、光が斜めから差し込みます。
そのため影が長くなり、柔らかく優しい雰囲気の写真になります。

太陽の高さ高い低い
光の強さ強い弱い
影の濃さ濃い薄い
コントラスト強い弱い
写真の雰囲気鮮明で力強い柔らかく優しい

季節感の演出

季節によって光の質が違うので、光を調整することで季節感を演出することができます。

たとえば冬ではなくても、朝や夕方など太陽の高さが低い時間帯に撮影することで、影が伸びて冬のような雰囲気になります。

逆に影ができないようなライティングで明るく撮影することで、夏のような写真にすることができます。

光をコントロール

前述の季節感の演出以外にも、撮影において光をコントロールすることは重要です。

光の当たり方や質は、道具を使って調整することで雰囲気を変化させることができます。

ストロボ

人工的な光を作り出し、被写体を照らします。
被写体に直接当てるので、順光のはっきりとした写真になります。

ただしメリハリのない写真になってしまいますが、レトロな雰囲気を演出することもできます。

レフ板

光を反射させ、被写体を明るく照らします。

特に商品ラベルのようにはっきりと文字を読ませたい場合は、光と反対側にレフ板を置くことで陰影を無くして全体的に明るくすることができます。

また、ストロボを直接当てるよりも、柔らかく立体感のある写真になります。

レフ板なし
右側にレフ板を置いた写真

因みに私が長年愛用している手作りのレフ板。
大きめの段ボールに画用紙を貼ったものです。
市販のレフ板も使いますが、これが結構使いやすいのです。

ディフューザー

トレーシングペーパーやオーガンジーの布などを光の方向に吊るし、光を拡散させて柔らかい光にします。

室内で一番簡単な方法はレースのカーテンを閉めることです。

このように、光の当たり方や質で写真の雰囲気は大きく変わります。
撮影する時間帯や道具を上手に活用することで、さまざまなイメージを表現することができるのです。

きちんとした写真が欲しいな、という時は…
ご依頼お待ちしています。

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